2012/04/01
院長より
ある日のことです。買い物のために芸濃町内を自転車で走っていました。家を出て間もなく中国人風の青年が乗っている自転車に出くわしました。青年はいわゆるママチャリでしたが、比較的スピードを出していました。私の自転車が追いつきましたが、わざわざ追い越す必要があるほど遅くないので後ろについて走りました。
すると青年は後ろを気にしてスピードを上げました。それに伴い私もスピードを上げました。しばらくすると交差点を横切る自動車に遮られ、青年は止まりました。これは追い越すチャンスと私は青年の横に止まりました。私の自転車は多段変速であり、強烈な?エンジンも備えていることもあり、追い越せることは確実な状況でした。すると青年は追い越しを阻止すべく通過自動車すれすれ後方から全力でスタートしました。私も1・2秒遅れで追いかけました。青年の自転車の後ろにつくことはできましたが、かなりスピードが出ており、青年の自転車はペダルをこんなに高回転で回すことができるのかという程回っていました。結局、無理に追い越すのは止めて後ろについて走りました。
2年前より自転車に乗るようになりましたが、通学の中学生・高校生にはないハングリー精神を実感しました。
東京大学が秋入学を発表したことを思い出しました。主な目的はグローバル化を図ることで、海外の優秀な学生を獲得することが目的とのことでした。このことが大きなきっかけになり大勢のハングリーな外国人が日本にやってきて、我々は彼らと自転車ではなく仕事で争うことになるだろう。今の子供達にその準備があるのか疑問です。私たちの世代よりもはるかに厳しい社会にもまれるため相当の覚悟で臨む必要があると思います。例えば進学するならきっちり東京大学を目指すなど、高い進路を目指すことが必要と考えます。何となく進学しているようでは、日本の底辺ではなく世界の底辺を這うことになるだろうと思います。